転職活動で最初に提出する書類である「履歴書」と「職務経歴書」には、一見似ているようで異なる役割があります。
両者の違いを理解することで、適切な内容を効果的に記載できるため、ぜひ参考にしてみてください。
履歴書とは?
履歴書は「あなたの基本情報」をまとめた書類です。基本的に以下のような項目を記載します。
- 氏名、住所、連絡先
- 生年月日
- 学歴
- 職歴
- 免許・資格
- スキルや趣味・特技
履歴書は、主に採用担当者が候補者の「基本情報」を確認するための書類です。そのため、明確で分かりやすく記載することが求められます。
職務経歴書とは?
一方、職務経歴書は「あなたのこれまでの職務経験やスキル」を詳細にまとめる書類です。以下のような内容が含まれます。
- 職務経歴の詳細
- 職場での実績や成果
- スキルや知識のアピールポイント
履歴書が「基本情報」に焦点を当てるのに対し、職務経歴書は「経験や成果を掘り下げた情報」を伝える役割を持ちます。両者の違いをしっかり理解し、使い分けることが転職成功のポイントです。
履歴書と職務経歴書の役割の違い
- 履歴書: 簡潔に「基本情報」をまとめ、企業が候補者の情報を確認するために使用。
- 職務経歴書: 経験やスキルを企業に伝えるため、職歴や成果を詳細に記載。
履歴書で「基本情報」が適切に伝わった後、職務経歴書で「経験や強み」をアピールすることで面接のチャンスが広がります。
履歴書の書き方のポイント
1. 基本情報を正確に記載する
履歴書に記載する情報は正確であることが最も重要です。以下の情報が正しいか再確認しましょう。
- 名前、住所、連絡先
- 生年月日
- 学歴
- 職歴
注意点:連絡先は常に最新のものを記載する
転職活動中は、面接や書類選考結果がメールや電話で届くことがあるため、正しいメールアドレスや電話番号を記載することが重要です。
2. 学歴と職歴を分かりやすくまとめる
学歴や職歴は、上から古い時系列順に記載します。
職歴に「空白期間」がある場合は理由を明確に伝えると良いでしょう。
採用担当者が空白期間を気にする場合があります。そのため、理由(例:スキル習得のための勉強、家庭の事情など)を履歴書や職務経歴書で補足して説明しましょう。
3. 資格やスキルを明確に記載する
履歴書には仕事に関連する資格やスキルを記載します。以下の例のように、企業が求めているものや、アピールできる資格を強調しましょう。
- TOEICスコア
- 経理資格(日商簿記検定)
- IT関連資格(ITパスポート、基本情報技術者試験)
4. 写真にも注意を払う
履歴書に貼る写真は、以下のポイントを意識しましょう。
- 清潔感がある写真を選ぶ
- 明るく誠実な印象を与えるもの
- 正面を向いた写真であること
職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書では「これまでの経験や実績」を企業に伝えることが重要です。以下のポイントを押さえて作成しましょう。
1. 職務経験を時系列順に整理する
職務経験は、直近の職歴から順に記載します。以下の項目を具体的に記載しましょう。
- 役職
- 業務内容
- 任された役割
- 成果
2. 数字やデータを活用する
成果や実績を伝える際には、数字やデータを取り入れ、説得力を高めます。
例:
- 売上を前年比20%向上させた
- 業務効率化により、納期を15%短縮した
3. 自分の強みを明確に伝える
職務経歴書には「自分が持っている強み」を明確に伝えます。
- スキルや経験を活かし、応募企業が求める要素との関連性を示す
履歴書・職務経歴書作成でのNG行動
履歴書や職務経歴書の作成時には、以下のようなNG行動を避けましょう。
1. 嘘や誇張を記載する
嘘や誇張があると、後で発覚した場合に信頼を失うリスクがあります。事実に基づいた正直な記載を心がけましょう。
2. フォーマットが崩れている
読みやすく整理されていない履歴書や職務経歴書は、採用担当者にとって読みづらくなります。整ったレイアウトで作成しましょう。
3. アピールポイントが不明確
「どのように自分が企業に貢献できるのか」が分からない場合、企業は採用を見送りがちです。アピールポイントは具体的に記載しましょう。
まとめ
履歴書と職務経歴書は、転職活動の最初のステップであり、重要な書類です。これらの書類を効果的に作成することで、面接へと進める可能性が高まります。
「正確性」「説得力」「明確さ」を意識し、応募する企業のニーズや求めるスキルに合わせた内容に仕上げることで、転職活動を成功に導くことができます。
あなたの経験や強みを最大限にアピールするために、丁寧に作成していきましょう。